採血した血液の行方

2016.08.01

採血した皆さんの血液がその後どうなっているか、ご存知ですか?
実は、検査項目によって処理が異なったり、必要な量も違ったりします。


通常の健康診断を受診される方は、血算(小さい方)と生化学(大きい方)の二本分の血液を採血します。この後、血算はそのままで、生化学は固まるのを待ってから遠心器にかけます。
遠心をかけた後の血液は、血清とよばれる黄色い血液成分と、赤血球を含む部分に分かれます。このとき、前日の食事などで脂肪分を多く採っていると、血清が「乳び」をし、濁ってしまいます。その程度が酷いと、検査結果が正確に出ないこともあります。


また、最近できるようになったアミノインデックス(がんのリスク検査)やロックスインデックス(脳梗塞・心筋梗塞発症リスクマーカー)に関しては、採血後早急に冷やさなくてはいけないなどのきまりもあり、調べたい検査に合わせた血液の管理が必要となってきます。


これらの処理を経て、皆さまへ正確な結果をお送りできるよう、日々努めております。このブログを通して、少しでも血液検査の結果に興味を持っていただけたらと思います。

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