超音波(エコー)検査のしくみ

2016.06.01

超音波とは、人が聴くことができない高い周波数の音波です。この高い音を臓器に当てて、跳ね返ってきた音を画像に表します。身体に無害であり、リアルタイムで臓器の様子を観察することができます。

妊婦健診で赤ちゃんの様子をみるのにも使われているものですので、妊婦さんにも安心して受けていただける検査です。


 エコー検査の仕組み


超音波は、気体中は伝わりにくいので、肺や消化管のガスが苦手です。胃や腸内のガスが多いと見にくくなることがあります。その時は、体位変換してガスを動かしたり、お腹を押してガスを動かして見ています。


肝臓や脂肪、筋肉はよく伝わりますが、脂肪が厚く付いていると体表面から臓器までの距離が遠くなり、音の伝わりが弱くなるため、見にくくなります。


骨は全く音が伝わらず反射してしまいますので、肋骨の間を通したり、肋弓下からのぞいたりして臓器を見ています。


息を吸うのは、吸うことで肺が広がって横隔膜が下に下がり、その下にある肝臓などの臓器が下に押し出され、肋骨の中に隠れていて見にくい状態から、外に出して見やすくするためです。


お腹を押したり、息を止めたり、少し苦しいこともあると思いますが、検査の際はご協力お願いします。

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