FMD検査(血管内皮機能検査)

動脈硬化の進展から将来脳梗塞、心筋梗塞を発症する可能性があるということは知られています。動脈硬化は血管内皮の機能低下から始まると考えられ、FMD検査は動脈硬化になる一歩手前の血管内皮機能状態を知ることで、動脈硬化の早期進行リスクを評価します。
血管内皮機能障害は食事療法、薬物療法、運動療法、禁煙などで改善できます。

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FMD(血管内皮機能)検査とは 腕を圧迫し血管内皮細胞から生成されるNO(一酸化窒素)によって、開放後どれだけ動脈が拡がるかを超音波でみる検査です。

※NO(一酸化窒素)の働き:血栓の形成、プラークの形成を阻止する。血管を拡張させる。

 結果は専用用紙でご報告しています。

検査推奨対象

高血圧、高血糖、高LDLコレステロールと指摘されたことがある方
糖尿病の方
運動不足、喫煙している方、肥満が気になる方
・血縁家族に脳梗塞、心筋梗塞など血管疾患を患った人がいる方

検査方法

①上腕にカフを巻き、超音波を使って安静時の上腕動脈径を計測
②カフで5分間血流を遮断
③カフ解放後2分間計測し、血管の拡張率からFMDを算出

※カフと超音波を用い検査するだけ。侵襲性はありません。

正常値

6%以上(5%~6%未満は境界域)
5%未満で血管内皮障害が疑われます。

注意事項

乳がんでリンパ節を切除した腕は出来ません。
 ※ただし切除してない反対腕なら検査可能
透析等でシャントした腕は出来ません。
 ※ただしシャントしてない反対腕なら検査可能
抗凝固剤を服用している方は駆血により紫斑を生じる可能性があります。
・血圧脈波とFMD併用検査する際は、FMDを先に検査してください。

よくある質問

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Q : 痛みは?
A : 侵襲性はありませんが5分間駆血するため、痺れと痛みを生じます

Q : ご飯食べてもいいの?
A : 基本は空腹でお願いします。
ただし、お食事されても次回検査するとき同じ条件なら問題ありません。

『要受診』『要精密検査』と診断された方へ

対象となった検査項目について、自己判断や放置をせずに、速やかに医療機関を受診し、専門医による診断や検査結果に基づいてご自身の健康の再確認をしていただくことが大切です。

  • 当クリニックでは、健診後のフォローアップを、外来診療でお受けしています。
  • 生活習慣の改善のため、医師との連携のもと、保健師・管理栄養士による指導を実施しております。
    (セントラルグループにて健診を受診された方は、無料でお受けいただくことができます)
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