甲状腺超音波検査(甲状腺エコー)

喉の部分にある甲状腺に超音波をあて、甲状腺の大きさ、腫瘍病変の位置や大きさ・性状などを調べる検査です。血液検査とあわせて検査を行います。

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症、橋本病などの甲状腺機能低下症や、その他の病態によって異常値になります。

当クリニックでは血液検査(FT3、FT4、TSH)とのセットでの検査をお勧めしています。

所見の説明

甲状腺のう胞 のう胞は、中に液体の溜まった袋状のものです。通常は球状の形をしています。小さいものは触っても分かりませんが、大きくなると固いしこりとして指で触ることができます。急にできた時はその部分に痛みを感じることがありますが、2〜3日で痛みは消えます。普通は痛みのないしこりで、ほとんどが良性です。
腺腫様甲状腺腫 甲状腺に1個〜数個のしこり(結節)ができる病気です。首のしこりや腫れを自覚したり、他人から首の腫れを指摘されたりする場合もあれば、超音波検査により偶然発見される場合もあります。甲状腺の機能(甲状腺ホルモンの分泌)が正常で、なおかつ良性と診断されれば、すぐに身体に害を及ぼすことはありません。遺伝性のものもありますが、多くは原因不明です。経過観察が一般的ですが、圧迫症状が強い場合や、首の腫れが目立つ場合、またがんの合併が疑われる場合は精密検査をお勧めします。
バセドウ病 甲状腺が腫大し、過剰に分泌された甲状腺ホルモンによる症状と、頻脈、眼球突出の3つの症状を特徴とします。甲状腺を刺激する抗体(TSH受容体抗体)が原因と考えられていますが、本当の原因は分かっていません。診断には、血液検査による甲状腺ホルモン・TSH受容体抗体の測定、甲状腺超音波検査が有効です。
橋本病 甲状腺の機能が低下する病気です。自己免疫の異常によりリンパ球が自己の甲状腺組織を破壊して、慢性炎症が生じることが原因です。甲状腺機能が正常の場合には症状がみられませんが、甲状腺ホルモンが不足してくると、顔や手足のむくみ、寒がり、体重増加など、甲状腺機能低下症の特有の症状がみられます。
亜急性甲状腺炎 甲状腺の組織が炎症の為に壊れてしまう病気です。甲状腺内に貯まっていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出た時に、動悸、息切れなどの症状がでます。甲状腺が硬く腫れ、その部位を押さえると痛みを感じます。この病気は自然に治っていきますが、症状が強い場合は治療が必要です。40〜50歳代の女性に多く発症します。ウイルスが原因であると言われていますが、今のところはっきりとした原因は不明です。

 

  • 超音波(エコー)検査のしくみ

超音波とは、人が聴くことができない高い周波数の音波です。この高い音を臓器に当てて、跳ね返ってきた反射を画像に表します。身体に無害であり、リアルタイムで臓器の様子を観察することができます。妊婦さんにも安心して受けていただける検査です。

エコー検査の仕組み

『要受診』『要精密検査』と診断された方へ

対象となった検査項目について、自己判断や放置をせずに、速やかに医療機関を受診し、専門医による診断や検査結果に基づいてご自身の健康の再確認をしていただくことが大切です。

  • 当クリニックでは、健診後のフォローアップを、外来診療でお受けしています。
  • 生活習慣の改善のため、医師との連携のもと、保健師・管理栄養士による指導を実施しております。(セントラルグループにて健診を受診された方は、無料でお受けいただくことができます)