セントラルクリニックグループ

CENTRAL CLINIC GROUP

予防接種

予防接種

セントラルグループでは、大人向けの予防接種を実施しています。大名古屋ビルセントラルクリニックには、専門医による予防接種外来を開設しています。

予防接種外来の診療内容  (詳細は、こちら

海外へ渡航する大人向けに、予防接種歴・渡航先・行動予定等をもとに、予防接種を計画します。

決して「国別にワクチンが決まっている」のではないことを、ご理解下さい。

渡航者以外の大人向けに、インフルエンザ、高齢者肺炎球菌を含む各種の予防接種や、検査等を実施しています。

扱っているワクチンの種類・必要回数・有効期間など

※基本的に、海外に渡航する大人を想定した、現時点の考え方を説明します。

【不活化ワクチン】

接種した場合、他ワクチンの接種は1週後以降にしてください。
複数回の接種が必要なワクチンも多く、完了までに時間がかかることに注意してください。

 

ワクチン名

感染経路・特徴など

接種回数・間隔・有効期間など

A型肝炎

水・食材より感染

世界中(日本や欧米でも)

2回(標準は4週間隔)で1~2年の効果

3回接種後は10年近くの効果

破傷風

土砂やホコリにまみれた「汚いキズ」で感染。

発病すれば、命の危険も。

世界中で同等のリスク。

2回(標準は4週間隔)で1~2年の効果

3回接種後は10年間隔で接種。(10年有効)

昭和44(1969)年以降の三種(百日せき・ジフテリア・破傷風)混合ワクチン4回接種済みならば、1回の接種で充分。破傷風ワクチンよりもTdapを推奨。

B型肝炎

血液・体液・性交渉により感染

不顕性感性者も多い

3回(4週後、半年後)必須、完了まで半年要す。

3回目の1~2か月後に抗体検査を推奨。陽性ならば以後は追加不要。陰性なら数回の追加接種を推奨。

日本脳炎

アジア(養豚地域)で、蚊に刺され感染

2回(標準は4週間隔)で1年程有効

3回接種後は数10年有効

小児期3回以上接種済みなら、1回の接種で充分

狂犬病

感染動物に咬まれたり、引っ掻かれて感染(ウイルスは唾液中に存在)

咬まれたら、泡を立てて(界面活性剤を含む石鹸洗剤を使って)よく洗浄することが大事

咬まれてから接種するワクチン」と理解下さい

咬傷後に4~5回必須(暴露後接種)。現地で接種開始する

※当クリニックでは対応できません。

 

渡航前(暴露前)の接種は、咬傷後の接種が難しいなど、リスクの高い人にのみ推奨

【日本方式】3回(4週後、半年後)必須

【WHO方式・国際標準】※予防接種外来でのみ実施

3回(7日後、21~28日後)必須

暴露前3回接種を完了しても、咬傷を受けたら必ず追加接種が必要(通常2回)

不活化ポリオ

経口感染(患者の排泄物)

急性の麻痺が起こり、死亡や後遺症も

流行国=パキスタン、アフガニスタンは1回必須

注意国=ナイジェリア、コンゴ(DRC)は1回推奨

小児期の接種が不足する者は、4週間隔で2回

アメリカ留学で要求される場合も多い

インフルエンザ

流行期:北半球12~3月、南半球6~9月、赤道年中

成人は1回で5か月程度有効(ワクチンは通常10~3月に在庫)。高齢者インフル定期接種にも対応。

髄膜炎菌

MCV4タイプ

メナクトラ®

飛沫感染

アフリカ中央部で流行

急速に悪化し死亡も

1回接種し、5年程度有効

アフリカ、中東への渡航に推奨。米・欧留学では、MPSV4ではなく、MCV4タイプ必須のことが多い。

入寮(警察学校を含む)者に推奨又は指定

高齢者肺炎球菌

23価ワクチン

飛沫感染

1回接種。再接種は5年以上経過後に

高齢者定期接種及び名古屋市助成接種にも対応

※すべての肺炎を予防するワクチンではありません

【生ワクチン】

接種した場合は、他ワクチンの接種は4週後以降にしてください。女性は接種後2か月避妊が必要です。感染力が強く、海外旅行でも海外滞在でも、大人の感染リスクが高まっているので、企業からの海外派遣者には、積極的に接種していただきたいです。特に、麻疹を強く推奨しております。

ワクチン名

感染経路・病気の特徴

接種回数・間隔

麻しん

(はしか)

空気感染(強い感染力)

「大人の病気」に変化

渡航での感染リスクが高い

抗体検査を受け、低ければ1回の接種を推奨

途上国だけでなく、欧米でも感染リスクがある

(在庫が無い場合には、MRワクチンを使用)

風しん

空気感染

「大人の病気」に変化

妊婦の感染で、胎児に先天異常がおこる場合がある

抗体検査を受け、低ければ1回の接種を推奨

乳幼児を含む家族帯同には、強く推奨

(在庫が無い場合には、MRワクチンを使用)

名古屋市助成接種ではMRワクチンを使用

MR

(麻しん・風しん混合)

空気感染(麻しん及び風しんの項を参照)

1回の接種を推奨(麻しん及び風しんの項を参照)

学業・職業上の要請では2回目までの接種を推奨

名古屋市助成接種で使用

おたふくかぜ

(ムンプス)

飛沫感染・接触感染

抗体検査を受け、低ければ1回の接種を推奨

学業・職業上の要請では2回目までの接種を推奨

水痘(みずぼうそう)

接触感染(強い感染力)

抗体検査を受け、低ければ1回の接種を推奨

学業・職業上の要請では2回目までの接種を推奨

【輸入ワクチン】

日本では未認可の外国製ワクチンです。説明と同意の上で実施します。
※大名古屋ビルセントラルクリニック予防接種外来でのみ対応しています。

ワクチン名

感染経路・病気の特徴

接種回数・間隔

Tdap

(青年成人用三種混合)

三種(百日せき・ジフテリア・破傷風)混合ワクチン

小児期に三種混合を4回以上接種済みなら、破傷風単独よりもTdap1回を推奨。以後10年毎に追加

米・欧留学では10年以内接種必須のことが多い

腸チフス

水・食品より感染

高熱、頭痛、解熱後の発疹が特徴。下痢は少ない。

インド、バングラデシュ、ネパール、インドネシア、マレーシア、ミャンマーには特に推奨。

1回接種し、2~3年有効。

コレラ

水・食品より感染

呑むワクチン

在庫僅少

1~6週間隔で2回服用。2年経過したら再び2回。

カリブ海(特にハイチ、ドミニカ共和国)、中央アフリカ、イエメン、ソマリアに推奨。

ダニ脳炎

ヨーロッパ~ロシアの草原・森林でのマダニ刺咬

脳炎重症化のリスクあり

3回必須(標準は1月後、6月後)。3~5年毎追加。出発間際ならば短期法3回(7日後、21日後)接種+1年後に4回目。3~5年毎追加

髄膜炎菌

MPSV4タイプ

飛沫感染

アフリカ中央部で流行

在庫僅少

1回接種で3年程度有効。アフリカ中央部(サブ・サハラ)に推奨。メッカ巡礼(ハッジ)で必要。

在庫が無い場合は、MCV4タイプで対応。

扱っている予防薬の種類・必要錠数

目的

薬品名

使用法・必要錠数

マラリア予防

マラロン

毎日1錠。流行地に入る1日前から服用開始し、

流行地を出ても7日後まで継続して服用

マラリア予防

メファキン

1週毎に1錠。流行地に入る1週前から服用開始し、

流行地を出ても4週後まで継続して服用

高山病予防

ダイアモックス

(250mg錠剤)

12時間毎に、1/2錠(125mg)服用。

高地に上る前日夜から開始し、到着後も3日間服用

 

渡航外来・予防接種外来のご案内(PDFファイル)

予防接種_渡航外来予防接種外来のご案内01キャプチャ

 

 

 

 

 

黄熱ワクチンについて

黄熱ワクチンは、中部空港検疫所支所で接種できます。(火曜午後のみ)

現在、接種しないと入国できないことがあるワクチンは、黄熱ワクチンのみです。1回接種すれば、接種証明書(イエローカード)は生涯有効です。

生ワクチンのため、接種すると4週後まで他のワクチンを接種できません。接種スケジュールに大きく影響しますので、必要性をあらかじめご検討ください。国別の情報等はこちら

南米、特にブラジルは、国として要求していなくても、接種を推奨します。

接種不適当者および副反応

予防接種を受けられない不適当者や、接種に注意を要する者があり、接種前の体温測定・問診等でチェックします。基本的には、体調の良い時に接種することをお勧めします。

接種を受けた者の数%程度には、注射局所の発赤や腫張、軽度の発熱などが起こることがありますが、ほとんどは、数日程度で自然軽快します。ワクチンによっては、硬結(しこり)が1か月程度残る事もあります。

成人の予防接種では、重篤な副反応は極めて少ないですが、稀に接種液成分によるアナフィラキシー反応をおこすなどの可能性もあることをご承知下さい。

 

不適当者

要注意者

発熱

37.5℃以上(明らかに発熱している者)

 

基礎疾患

重篤な急性疾患

重篤な慢性疾患

(循環器・腎臓・肝臓・血液疾患)

アレルギー

接種するワクチンに対する、又は含まれる成分に対するアナフィラキシーの既往 ※

予防接種でアレルギー反応の既往

妊娠

生ワクチンは接種できない ※※

 

その他

免疫不全者に生ワクチンは接種できない

けいれんの既往。免疫不全の既往。

※可能性のあるワクチン成分として、卵、抗生薬、防腐剤、天然ゴムなどがあげられます。ワクチンにより異なり、添付文書で確認します。抗生薬は、カナマイシンやエリスロマイシンが生ワクチンに使用されています。
※※生ワクチン以外は胎児には影響しないが、主治医が妊婦の状態を確認の上で、接種するのが望ましいとされています。

予防接種可能施設

予防接種は下記のクリニックで行っております

大名古屋ビルセントラルクリニック
〒450-6409 名古屋市中村区名駅三丁目28番12号 大名古屋ビルヂング9F
TEL: 052-587-0311, 052-559-1200(一般診療・再検査予約)
※2016年4月1日 「テルミナセントラルクリニック」より移転開院

インフルエンザ予防接種は下記のクリニックでも行っております

国際セントラルクリニック
〒450-0001 名古屋市中村区那古野1-47-1 国際センタービル10F
TEL: 052-561-0633, 052-561-0637(一般診療・再検査予約)
名古屋セントラルクリニック
〒457-0071 名古屋市南区千竈通七丁目16番地1
TEL: 052-819-1850
和合セントラルクリニック
〒470-0162 愛知県愛知郡東郷町大字春木字白土1-1884
TEL: 052-805-8000
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