頭部MRI
所見の説明
脳腫瘍 | 腫瘍性病変を認めた場合は腫瘍の大きさ、場所、臨床所見(神経症状)の有無により治療方針は異なり、また臨床所見(神経症状)を認めなくても腫瘍の種類によっては手術が必要なこともあるので、個々の症例別に慎重に検討し治療を行います。 |
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無症候性脳梗塞 | 脳梗塞の症状は、脳梗塞が発生した部位によって、手足の麻痺、しびれ、ろれつ困難など様々ですが、神経症状が現れず、MRIなどの検査によって明らかになった脳梗塞のことを「無症候性脳梗塞」といいます。検査の時点で症状が無くても、脳の動脈硬化がある程度進んでいることを示す所見であり、将来的に神経症状を伴う脳卒中の発生率が高くなると考えられ、経過観察を行う必要があります。 |
慢性虚血性変化 | 現時点では脳血管性病変とする積極的根拠はありませんが、何らかの病的意義を持っていると考えられるため、経過観察を行う必要があります。 |
脳内微少出血 | 脳内を栄養するごく細小な血管が破れ、ごく少量漏れ出た出血の痕跡を指し、神経症状を出さなくてもいつの間にか発生しているものがほとんどです。脳血管の動脈硬化の変化を表すサインです。 |
検査の結果、画像所見に異常を認めなくても、それは現時点での所見であり安心はできません。
生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、痛風など)の管理が脳卒中の予防につながりますので油断はしないようにしましょう。
『要受診』『要精密検査』と診断された方へ
対象となった検査項目について、自己判断や放置をせずに、速やかに医療機関を受診し、専門医による診断や検査結果に基づいてご自身の健康の再確認をしていただくことが大切です。
- 当クリニックでは、健診後のフォローアップを、外来診療でお受けしています。
- 生活習慣の改善のため、医師との連携のもと、保健師・管理栄養士による指導を実施しております。
(セントラルグループにて健診を受診された方は、無料でお受けいただくことができます)
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